ADHD(注意欠如多動症)のある子どもにオススメの習いごととは?

注意欠如多動症(ADHD)
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はじめに

お子さんの習い事選び、悩んでいませんか?特にADHD(注意欠如・多動性障害)のあるお子さんをもつ保護者の方は、どんな習い事が合うのか、迷うことも多いかもしれません。

ADHDの特徴として、「不注意」(集中を持続するのが難しい)、「多動性」(じっとしているのが苦手)、「衝動性」(順番を待つのが難しいなど)が挙げられます。これらの特性を踏まえ、おすすめの習い事の紹介をしていきたいと思います。

大切なのは、お子さんの興味や得意分野を活かせる習い事を見つけることです。どのような分野であっても、好きなことには驚くほどの集中力を発揮することがあります。

このブログでは、ADHDのあるお子さんに特におすすめの習い事をいくつかご紹介します。それぞれの特徴や、どんなお子さんに向いているのかも詳しく説明していきますので、ぜひ参考にしてみてください。

水泳

水泳は、ADHDのある子どもたちにとって楽しく効果的な習い事の一つです。特に活発な子どもたちにとっては、エネルギーを存分に発散できる良い機会となります。

水中は、陸上とは異なり外部からの刺激が自然と制限されます。このような静かで落ち着いた空間は、集中力を高めたい子どもたちにとって理想的です。

また、水泳は個人競技です。自分のペースで練習し、上達を実感できるため、他の子と比べられるストレスが少ないのも魅力です。目標設定も自分に合わせやすく、小さな進歩を積み重ねていく喜びを味わえます。

さらに、水泳は全身運動なので、体力向上やストレス解消にも効果的です。規則正しい呼吸や一定のリズムで泳ぐことは、心身のバランスを整えるのにも役立ちます。

水泳を通じて、子どもたちは集中力や体力、自己管理能力を楽しみながら伸ばしていけるでしょう。

音楽(ピアノ・ドラムなど)

音楽、特にドラムやピアノなどの楽器演奏は、多くの子どもたちにとって魅力的な習い事です。特に、音楽に関心が強く創造性豊かな子どもたちにとっては、絶好の自己表現の場となるでしょう。

楽器演奏は、集中力を養うのに最適な活動です。音符を読み、手や指を動かし、リズムを刻むという複数の作業を同時にこなすことで、注意力と集中力が自然と鍛えられます。

ピアノが与える影響・効果についてはこちら⬇️

ドラムは体を大きく使う楽器なので、活発な子どもたちにぴったりです。リズムを刻むことで、過剰なエネルギーを健全に発散できます。一方、ピアノは繊細な指の動きが必要で、落ち着いて取り組むのに適しています。

また、音楽は感情表現の新たな手段となります。言葉では表現しきれない気持ちを、音を通して表現することで、感情のコントロールを学べるかもしれません。

楽器演奏を通じて、子どもたちは集中力、協調性、感情表現力を楽しみながら伸ばしていけるでしょう。特に、体を動かすことが好きな子や、感受性豊かな子には、ぴったりの習い事かもしれません。

ダンス

ダンスは、身体を動かすことや音楽が好きな子どもたちにぴったりの習い事です。リズムに合わせて思いっきり体を動かせるため、エネルギーを楽しく発散できます。

ADHDのある子どもたちにとって、ダンスには多くのメリットがあります。新しい振付を覚え、音楽に合わせて体を動かすことで、自然と集中力が養われます。また、振付を順番に覚えることで、記憶力や物事を順序立てて考える力も向上します。

特に、教室でじっとしているのが難しい子どもたちでも、ダンスレッスンでは集中して取り組める場合もあるようです。体を動かすことが好きな子どもたちにとっては、ダンスを通じて自己表現する喜びを見つけられるかもしれません。

グループレッスンでは、他の子どもたちと一緒に踊る楽しさを感じられ、社会性も自然と身につきます。個人レッスンなら、自分のペースで上達を実感できます。

ダンスを通じて、子どもたちはリズム感、空間認識能力、そして表現力を伸ばしていけるでしょう。何より、楽しみながら運動できるため、長く続けられる習い事の一つです。

武道

武道、特に空手や柔道はエネルギーの有り余る子どもたちにとって魅力的な習い事です。これらの格闘技は、身体能力の向上だけでなく、精神面の成長にも大きく影響します。また、ADHDの特徴である判断の速さや行動力が強みになる可能性もあります。

練習を通じて思い切り体を動かし、余ったエネルギーを健全に発散できます。また、型や技の練習は、集中力の維持が苦手な子どもたちにとって、自然と注意力を養える良い機会となります。

武道で重視される礼儀作法は、衝動的な行動を抑える練習にもなります。待つことや順番を守ることが苦手な子どもたちも、武道の世界では自然とそれらを身につけていきます。

特に、落ち着きがなく教室では困っている子どもたちが、武道の稽古では集中力を発揮し、目覚ましい上達を見せることがよくあります。また、段階的な目標達成(帯の色が変わるなど)は、子どもたちの自己肯定感を高めるのに効果的です。

武道を通じて、ADHDのある子どもたちは自分の特徴を長所として活かしながら、心身ともに成長していけるでしょう。

その他、学習障害のあるお子様へ向けた習い事・学習塾についてはこちら⬇️

さいごに

ここまで、ADHDのお子さんに向いているさまざまな習い事をご紹介してきました。水泳、武道、音楽、ダンスなど、それぞれに特徴があり、お子さんの個性によって向き不向きがあるでしょう。

大切なのは、「ADHDだから」という固定観念にとらわれすぎないことだと考えています。確かにADHDの特徴を考慮することは大切ですが、それ以上に、お子さん自身の興味や好みを重視してください。

まずは体験教室などで実際に試してみることをおすすめします。その際、指導者の方にはADHDについて伝えておくと、より適切なサポートが期待できるでしょう。

どの習い事も、続けることで必ず成長につながります。ときには困難もあるかもしれませんが、お子さんのペースを大切にしながら、楽しく続けられる習い事に出会えることを願っています。